• 関西日米交流フォーラムでは、職種・専門領域・大学の壁を取り外し、自由な意見交換をする場を提供しています。年4回(1月・4月・7月・10月)例会を開催しています。

7月開催のフォーラム

7月例会は、話題提供者に廣中雅之先生(元CNAS上級研究員/元航空自衛隊空将)をお迎えし、開催いたします。今回は会場の部屋がいつもの部屋と異なっておりますので(6階から5階へ変更)、ご注意ください。

*7月例会への参加をご希望の方は7月23日(水)までにこちらのフォームからお申し込みください。

「日米同盟関係の過去、現在及び将来」

本講演では、米国の国家安全保障戦略を専門とする立場から、日米同盟の歴史と将来について考察する。まず、我が国防衛の基軸をなす日米同盟が何を意味するのかを明らかにするため、「日米安全保障条約」の主要なポイント、特に軍事協力における基本的な役割分担を整理する。次に、冷戦初期における米国の再軍備要求を受けた自衛隊創設の歴史的背景を検討し、自衛隊の発展とともに日米間における任務と役割がいかに変遷してきたのかを考察する。とりわけ、それらの変化が「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」の改訂にどのように反映されているのかを分析する。最後に、米国の安全保障コミュニティにおける日米同盟への評価と視座を紹介しつつ、今後の日米同盟が直面する課題と展望について論じる。

山口県出身、1979年防衛大学校卒業、元航空自衛官(空将)、航空幕僚監部人事教育部長、統合幕僚監部運用部長、西部航空方面隊司令官、航空支援集団司令官、航空教育集団司令官などを歴任(2014年、退官)。ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院修士課程修了、戦略国際問題研究所客員研究員、スタンフォード大学国際安全保障研究所研究員。退官後、新アメリカ安全保障研究所上級研究員、アジア・パシフィック・イニシアティブ・シニアフェロー、大阪大学大学院招へい教授及び政策研究大学院大学非常勤講師。現在、周南公立大学客員教授。