• 関西日米交流フォーラムでは、職種・専門領域・大学の壁を取り外し、自由な意見交換をする場を提供しています。年4回(1月・4月・7月・10月)例会を開催しています。

4月開催のフォーラム

4月19日(金)午後7時開催予定です。話題提供者は真栄城拓也先生(大阪大学大学院法学研究科特任研究員)になります。今回は対面開催となっています。是非ご来場ください。

*会場の中央公会堂に関しましては下記地図をご参照ください。
*会場は中央公会堂第2会議室になります。

講演の要旨

沖縄返還の実現における脱植民地化要因の検討―米国は何を恐れていたのか?

本報告では、サンフランシスコ平和条約の締結から沖縄返還までの期間における米国の沖縄政策を検討し、米国政府が冷戦期に進展していた脱植民地化と沖縄統治との関連をどのように考えていたのかについて論じる。それにより、沖縄返還研究の萌芽的なテーマを発展させ、現代的課題となっている沖縄基地問題と国際社会との関係を考察する手がかりを提供する。

Examining Decolonization Factors in the Okinawa Reversion: What was the US afraid of?

This report reassesses U.S. policy towards Okinawa from the conclusion of the San Francisco Peace Treaty in 1951 to the Okinawa reversion in 1972, exploring how the U.S. government considered the interplay between decolonization that was underway during the Cold War and the rule of Okinawa. In doing so, it aims to advance the emerging field in Okinawa reversion research and offer insights for examining the relationship between the Okinawa base issue and the international community, which is a pressing contemporary concern.

真栄城拓也先生について

博士(法学)。現在、大阪大学大学院法学研究科特任研究員(日本学術振興会特別研究員)。主要論文に「沖縄返還とキャラウェイ高等弁務官の「強権的」統治―何が問題だったのか」博士学位論文(2021年9月)、「仲吉良光の⽇本復帰運動の再考―『復帰男』が沖縄返還に果たした役割とは何だったのか」『ROLES REVIEW 東京大学先端科学技術研究センター創発戦略研究オープンラボ研究論文集』3号(2023年3月)がある。

Takuya Maesshiro (Ph.D.) is a specially appointed researcher at Osaka University and JSPS Research Fellow (Research Fellow of Japan Society for the Promotion of Science). His major works include: “The Okinawa Reversion and High Commissioner Caraway’s Coercive Rule over Okinawa” (Doctoral Dissertation, Osaka University, September 2021), and  “Examination of Reversionist Ryoko Nakayoshi’s role in the Okinawa Reversion” Roles Review, No. 3 (March 2023).